Enterprise DevOps ホワイトペーパー | 長沢智治のブログ | SoftwareEngineeringPlatform.com

Enterprise DevOps ホワイトペーパー

imageEnterprise DevOps についての講演とセッション資料について触れましたが、ホワイトペーパーが公開されました。現在英語ドキュメントを公開中ですが、さらっと見ていただくだけでも参考になると思います。

MS は、前々から DevOps につながるビジョンと実践原則についてメッセージを出し続けてきました。DSI (Dynamic System Initiative), Dynamic IT, Design for Operations などの言葉を聞いたことがある方はピンとくると思います。

今、「DevOps」というと、どちらかというと、開発側の主張が強く出ている向きがあります。これは、クラウドやソーシャルから「DevOps」という言葉が出てきているところもありいたし方がないところですが、元々は、極論でいうと、
  • 開発プラクティス (Dev): アジャイル プラクティスや経験、実績から
  • 運用プラクティス (Ops): エンタープライズのシステム運用プラクティスや経験、実績から
でてきたものです。

クラウドコンピューティングの登場により、運用側のノウハウがかなりの自動化や省力化が見込め、その裏でのプラクティスやテクノロジーがブラックボックスで使えるようになってきているため、ともすると、「運用はいらない」、「運用者は不要または、数名で十分」などという意見もでてきますが、これらはコンテキストに依存するのはもちろんのこと、運用ノウハウを開発者が十分に理解していることは、これまで以上に求められることでもあります。

そんなこんなの理解の一助としてもこの Enterprise DevOps のホワイトペーパーは参考になります。

Enterprise DevOps ホワイトペーパー ダウンロード

 

ホワイトペーパーの構成は以下の通りです。

  • ビジネス推進のための先進的なビジネスアプリケーションとアプリケーションライフサイクル
  • Enterprise DevOps を活用した価値デリバリーの促進
  • Enterprise DevOps のプラクティス
  • Microsoft の Enterprise DevOps ソリューション
  • 付録: 先進的なビジネスアプリケーションのためのハイブリッド IT とは

ビジネス推進のための先進的なビジネスアプリケーションとアプリケーションライフサイクル

image
すべては、継続的なビジネス価値のデリバリー (Continuous Vale Delivery) です。このキーワードは、Visual Studio 2012 のコンセプトでもあります。そのためには、先進的なビジネスアプリケーションと先進的なアプリケーションライフサイクルマネージメントが不可欠になります。ユーザーの期待を超えたビジネス価値を最大限に引き出す IT のためには、User Delight を実現することになります。ユーザーが満足するものではなくそれを変えてけん引する必要あるということです。これについては、以前に書きましたね。

またこれは、すべての意思決定と投資が、直接的に顧客や、ビジネスを遂行するエンドユーザー指向になっていくことも示しています。ここで、先進的なハイブリッドな IT インフラのモデルを、このホワイトペーパーでも示しています。

image
 

この IT のモデルを実践するためには、継続的に価値を提供し続けるフレームワークを持つ必要があり、それが DevOps 時代の ALM になります。これそのものが、DevOps のコンセプトであり、フレームワークともなります。

image
 

Enterprise DevOps を活用した価値デリバリーの促進

ただ、このフレームワークを実践するためには、多くの課題を克服する必要があります。DevOps で言うように、Dev と Ops の壁を取り払うという一言だけでは言い切れない様々な課題があります。そしてビジネス価値を提供し続けるためには、次の図のようなことをしっかり意識し挑む必要があります。

image
 

Enterprise DevOps を実践するためには、以下のことをしっかり意識し、実践することが重要とないます。

image
 

Enterprise DevOps のプラクティス

DevOps の名のとおり、プラクティスも、開発だけとか、運用だけとか閉じたところで考えてはいけなくなります。また、逆に、開発、運用それぞれで培ってきたプラクティスも開発だけでなく、運用も、運用だけでなく、開発もと双方にとって良い効果を生み出すことができます。ここが、今注目されている DevOps のいろいろな意見と、実践にとって足りていない考慮点だと個人的には思っています (とくに日本では)。

image
 

そのためには、以下の二つをしっかりと意識しましょう。
  • Operations readiness enablement
  • Developing operations ready software
動くソフトウェアの要件としてしっかりと運用要件も盛り込み、受け入れ基準にも当然、それらを組み入れます。そして、それをタスクとしてもしっかりと意識をし、運用の受け入れ基準も Done の定義に入れます。そのうえで、動くソフトウェアが運用可能なように作りこみます。そのためには今までのテストの概念では不足していることが多々出てきますし、ツールの力をより必要ともしてきます。

image
 

Enterprise DevOps のプラクティスとしては、Continuous Integration (継続的インテグレーション) と Continuous Deployment (継続的デプロイ) を加速させていく必要があります。当然、上述の運用要件を満たす受け入れも自動化可能なものは積極的に行っていく必要があります。

image
要するに、ビジネスアイデアをいち早く、動くソフトウェアとして提供し、それを稼働させることでビジネス価値に貢献すること・・・これを最大限に短いサイクルタイムで行い続けることが求められてきます。

それと並行して、稼動しているソフトウェアは、障害やビジネスニーズの変化に対応し続ける必要もあります。そのためには、統合されたインシデントの運営が必要で、システム運用のプラクティスが生きてきます。ただ、それだけでは開発側が追い付かないため、開発側でのプラクティスと組み合わせ、融合する必要がでてきます。ここでもテストの進化が必要不可欠になってきます。

image
 

image
 

Microsoft の Enterprise DevOps ソリューション

今までもお伝えしてきているように Visual Studio 2012 は、Continuous Value Delivery のコンセプトを実現できるまでに進化してきています。これと、System Center を組み合わせることで、Microsoft の Enterprise DevOps はより実践解と成熟できます。プラクティスの融合や、それらの実装と運営をやりやすくしてくれるため、ノウハウがまだ不足している組織でも、早期に Enterprise DevOps を実践できるようになりえます。

image
 

上記はホワイトペーパーの補足でしかありませんが、先に行った講演資料

Enterprise DevOps について講演しました(資料公開)

では、スライドの日本語化もしてありますので、合わせて補足としてご覧ください。

また、デブサミ 2013 の【14-B-4】でもこれに関係する DevOps の基盤としての Team Foundation Server & Service について講演します。残席わずかとなっていますので、お早目に参加登録してください。

【14-B-4】 デブサミ 2013 で講演します

こちらの記事もおすすめ!:

人気の記事はこちら:

Comments are closed.